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各種症状

胆嚢疾患|胆嚢粘液嚢腫

胆嚢粘液嚢腫とは

胆嚢内の胆汁が流動性を失いうっ滞した状態になります。

胆嚢炎や胆管閉塞・胆嚢破裂を引き起こすことが有り危険な状態です。

原因はホルモン異常・遺伝的要因等があります。

特にシュナウザーやシェルティなどが好発犬種とされています。

 

症状

胆嚢炎や胆管閉塞・胆嚢破裂が起きたときに食欲廃絶・元気消失・嘔吐・黄疸等が認められます。

かなりの腹痛を伴うため明らかに様子がおかしいことに気付きます。

 

治療

主に外科的に摘出することが有効です。

内科療法として、ウルソの内服や食事改善などがありますが、

実際は効果がほとんどないことが多いです。

 

外科手術

胆嚢は肝臓に包まれているので、上腹部を切開しアプローチします。

胆嚢炎や胆嚢破裂を起こしている場合は、肝臓との癒着があるため、慎重に剥離し胆嚢を露出していきます。

胆嚢を肝臓から剥離した後は、胆嚢を摘出し、胆管にカテーテルを通し開通を確認します。

開通を確認後は胆管を結紮し、腹腔内を洗浄し終わります。

 

胆嚢粘液嚢腫は胆管閉塞や胆嚢破裂を併発することが多く、最悪の場合、命を落とすことがあります。

年齢等を考慮し予防的に摘出手術を行う事も考慮したほうが良いかもしれません。

 

  

摘出した胆嚢:中は完全にゼリー状になっており、液体成分は無かった。